生霊を自ら呼び出す
洗顔料のチューブを3本並べていました。
1本は使用中で、2本は空っぽのまま置きっぱなしになっていました。
うしおが「捨てようか」と聞いたので、
「ちょとだけ残っていて、まだ使おうと思えば使えるから」と断りました。
その後うしおはチューブを避けようとして、私に指の爪が当たって少し刺さりました。
「嫌な予感がしたから捨てようとした。俺の予感は当たるんだ。
でも捨てようとしたらtenさんが嫌がるし」
三つ並んだのを見て、嫌な空気が出ていたそうです。
生霊独特の空気感。
多分また、六条さんが遊びに来てるのでしょう。
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「なんでこんなゴミを捨てるの、嫌がってしまったんだろう?」
「俺が捨てようとしたら怒ったから、これはヤバイやつだと思った」
うしおが片付けると、よどんだ雰囲気もなくなりました。
「生霊が狙ってた。隙間を無理矢理作ろうとして、tenさんに三つ並べさせた。隙間から生霊が来ていた」
そういえば、これは前日の夜に何故かその邪魔な場所に置いたのでした。
並べた後にカミソリで少し切ってしまいました。
安全カミソリって、その名の通り滅多にケガしないのに。
「隙間ってものがあるでしょう。tenさんは操られて、自分で隙間を作って六条さんを呼び込んでしまった」
建物って意外と境界線があるもので、幽霊も勝手に入ってこないんですよ。
過去の経験上、網戸くらいだと入ってこれるみたいです。
生霊が来る予定のある方は、ドアや窓は締めておきましょう。
うしおが昔言っていたのですが、この世には「隙間」があって、そこにすっぽりと人が入ってしまうことがある。
その先に何があるのか分かりません。
死後なのか、異世界なのか。
うしおによると、チューブが同じ方向に並んでいるのがポイントらしいです。
何かリズム感があるんですかね。
「魔方陣みたいだね」と言ったら
「近いかも」と言っていました。
「六条さんは、今までで一番パワーがある生霊。極端に言えば、死んでいた可能性すらある。
切ったのが足や手ならいいけど、首だと致命傷になるよね」
「六条さんはどうやったら来なくなるの?」
「それは教室をサボりたくなっても通い続けること。相手は強敵だから一気には解決しない。少しずつの積み重ねで打ち勝てる」
習い事もどうやら命がけになって参りました。
妹というラスボスと闘う前に、望まない中ボスが現れたようです。
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