怪談が怖い
半分怪談のようなブログを書いていますが、実は怖い話は苦手です。
中でも怖いのが幽霊話。
死んだら怖くない
うしおさんは死んだ人間は怖くないと言います。
「死んだら何もできないから怖くない。せいぜい化けて驚かすぐらいのことしかできない。生きている人間の方がよっぽと怖い」
と常々言うので私とは意見が合いません。
ある日帰るとビニール袋に入った冊子が古新聞置き場にありました。
おそらく私宛のものでしょう。
うしおさんが勝手に捨てたのかな、と思いましたが忙しくてすぐに忘れました。
気温の変化などで体調を崩しがちな日が続きました。
もう年だねぇ、などと話しました。
会社や近所の人も体調を崩している人が多かった気がします。
いつになくだるいので早めに風呂に行くことにしました。
そしてそのときにあのカタログ冊子が目に入りました。
よく見ると宛名が違います。
住所は全く同じなのでおそらく前の住人宛だったのでしょう。
腑に落ちないまま風呂に入り、「あのカタログはなんだか嫌な感じがする」ということで意見が一致しました。
もうここに何年も住んでいるのに、他人の名前で郵便物が届いたことはありません。
カタログからなんだか悪いものが出ています。
潜んでいたのがバレると、だいたいこういう感じになります。
カタログを捨てようとすると、表紙の女性の笑顔がニヤニヤして、前から見ても横から見ても目線が合って気持ち悪かったです。
勝手口のそばのゴミ箱に入れて多少落ち着きましたが、まだ外から念を感じます。
生き霊が強いと思うのはこのあたりで、ドアという境界線を越えてくるのです。
ゴミ捨て場まで持って行ったら、やっと空気がきれいになって体の重さが消えました。
うしおさんによると
「考えたらダメ。考えさせることが目的だから」
「tenさん個人に対しての攻撃ではない。真光も関係ない。悪い感情がたまってこっちにきた」
「本人が意図したことではなく、何も知らないかもしれない」
「多分おばあさん」
とのことでなんだかよく分かりませんでした。