真光やめたら幸せになりました

真光やめるほどじゃないけど、ちょっと疲れたな。そんなときは一息つきましょう。無理にやめなくてもいいんですよ。

真光の元ネタ イズノメの正体に迫る 前編

ゲーム「ハデス」からギリシア神話に興味を持ち、日本神話と似ていることを知りました。
そしてギリシア神話はインドやメソポタミアなどに源流があることや、遠く離れた国にも日本神話に似た神話があることを知りました。
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久しぶりに真光の元ネタです。

真光の元ネタ イズノメ編

真光の御神体は掛け軸なのですが、隣に大黒様のような像がありますよね。
あれがイズノメです。

大昔に真光で聞いた話なのですが、真光の神は人間に物質文明を発展させるために一時的に神の台座から降りて他の神に譲ります。
一緒にいた? イズノメはその龍体を切り刻まれ、雑煮にされて食べられてしまった。
大昔の話で記憶に自信がないので、この話をご存知の方がいらしたらコメントをいただければと思います。

まず、イズノメとはなんぞや? というとこから始めましょう。

神道のイズノメ

実は神道にもイズノメという神様はおられます。

古事記によると、イザナキが黄泉国から戻って禊祓をしたときのことです。
日向の海浜で服を脱ぎ、水で濯ぐと、穢らわしい国に行ったときの汚垢(けがれ)から、八十禍津日神(やそまがつひのかみ)大禍津日神(おおまがつひのかみ)という神が生まれました。
その(わざわい)を元に戻そうとして成った三柱の神が神直毘神(かむなおびのかみ)大直毘神(おおなおびのかみ)、最後に伊豆能売(いずのめのかみ)*1

洗い流した穢れから災いが生まれ、それを直すための神イズノメが生まれたのです。
ちなみに古事記には登場しますが、日本書紀には登場しません。

真光では伊都能売大国魂大国主之大神としています。
この大国魂大神(おおくにたまのおおかみ)オオクニヌシの別名です*2。何故イズノメとオオクニヌシをひとまとめにしたのかはよく分かりませんでした。

オオクニヌシとは

オオクニヌシスクナビコナやオオモノヌシとともに(国を平定し、農業や医療を広めて)豊かな国を造りました。

アマテラスはこの国は我が子が治めるべきだと出雲に平定の使者を送りますが、オオクニヌシに懐柔され、こびて帰りません。次の使者には弓矢を与えましたが、オオクニヌシの娘と結婚して戻りませんでした。それどころか様子を見に遣わされた雉を、授けられた弓矢で射殺しました。

入念に選んだ神を天から送り出しても、寝返らせるくらいに富を持っていたのです。

おそらく光玉が参考にしたのは、出口王仁三郎やかつて在籍した救世教のイズノメでしょう。
ぐぐったら疲れたので深入りしないことにします。

岡田茂吉によるとイズノメは龍神だそうです。
「汚れをすすぎ清める女神*3」という説を採るならば、水に関わりのある女神ではあります。

スピ系の人はやたらと龍神がいるだの視えるだのと主張するそうですが、この界隈に脈々と受け継がれているようですね。

神話の龍神たち

中国には竜の話が多くありますが、風雨を自在に操り、美女に化けて王をたぶらかしたりします*4

世界の神話には川の女神を娶り、富や不思議な力を得て王になる話が多くあります。

高句麗の神話では、解慕漱(かいぼそう)という一番偉い神様が、柳花(りゅうか)という川の神の娘を娶り、柳花が産んだ息子の明王(とうめいおう)高句麗を建国しました。
スキタイの神話では、天上の最高神パパイオスとドニエプル川の神の娘が結婚してタルギオスを産み、その息子コラクサイスが最初の王になります。

さて、日本神話では川が海に変わります。

アマテラスの孫ニニギは地上に降りてコノハナサクヤビメを娶りました。
その息子のホオリは海の神ワダツミの娘のトヨタマビメを娶り、海水や雨水を自在に操る力を得ました。二人の間に生まれたウガヤフキアエズは、トヨタマビメの妹(つまり叔母)タマヨリビメを娶ってカムヤマトイワレビコ神武天皇)が生まれました。

一番えらい天の神と、河や海の女神やその娘と結婚して統治者になるというあらすじは似ています。

聖書にもレビヤタンやラハブという名前で登場しますが、こちらは討伐されるべき化け物になってしまいました。

次回は聖書や古代オリエント神話の龍からからイズノメの正体に迫ります。
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