真光やめたら幸せになりました

真光やめるほどじゃないけど、ちょっと疲れたな。そんなときは一息つきましょう。無理にやめなくてもいいんですよ。

讃岐へ行く「滝宮天満宮」編

人生の左降

「これからどうなっちゃうの」
「何のために生きてるの」
思い煩うあまり、そんなことばかりをぶつくさと言っておりました。

ブログでは「恨みを捨てろ」とか、「被害者意識を持つな」とか、いろいろ偉そうに書き記していますが、現実の私と言えばちっとも実行できていません。弱り果てるばかりです。

行き詰まりを感じどうにもならないので、四国へ行きました。

元々のきっかけは四国に天神様と恋仲になったお藤さんをお祀りしている神社を見つけたからです。
道真公の奥さんのことをしつこく聞いたせいでしょうね。
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四国と言えば弘法大師
大河ドラマ平清盛」以来気になっていた崇徳天皇の御陵(お墓)もあります。

やはり超距離移動にためらいはあったのですが、地元より人口密度が低く、マナーよく感染対策を守る人ばかりで杞憂に終わりました。

香川の空は広かった。
平地ばかりで山やビルに視界を遮られることが、あまりありませんでした。

滝宮天満宮

讃岐の学問の神様 滝宮天満宮 ~七五三・合格祈願・厄払い・新車清め祓い・宮参り~
道真公は886年(仁和二年)、42歳のときに讃岐(香川県)の国司として赴任しました。
藤原基経が開いた送別会で嗚咽を漏らしたり、他人から左遷と思われるのが嫌だと漢詩に残したり。
鬱屈した私が行くにはよい場所でした。

道真公がお住まいになった官舎の跡地が、後の滝宮天満宮になったそうです。
入り口には「登竜門」と看板があり、拝殿の横にはイケメンの天神様の絵が奉納されていたりしました。
何故か「桃太郎の作者は天神様」という説について看板に書き記されていました。

「藤天神」

その境内の中に「恋松天神」というお社があります。

道真公が国司をお勤めになっていた頃、身の回りの世話などをしていた「お藤さん」という女性と恋仲になったそうです。
「綾川を散歩中衣をかけた松の木が『恋の袖かけ松』と呼ばれていたという言い伝えがあります」*1

現地の看板によると、かつては「袖かけまんじゅう」というものが売られていたそうで、面白かったです。こればかりは現地に行かないと分からないことです。

「天神様の女性関係が分からない」と何度か口にしたせいなのか、お藤さんが私を誘ったのでしょう。
やっぱり恋愛体質の女性だったのかな、などと想像しました。

天神さまに参拝して、今の悩みを心の中で申し上げると横からぴゅーっと風が吹きました。
お聞き届けくださったのだなと思いました。

梅干し

社務所ご朱印をお願いすると、おまけでティッシュとしおり二枚と、梅干し三つもちょうだいしました。

うしおさんによると、「四国はお遍路さんにお接待する文化があるからやさしい人が多い」と言っていました(ちなみに札所ではありません)。

暦の上では秋でも、まだまだ気温の高い時期。熱中症対策としてお湯に梅を入れて飲むとよいなどと書いてありました。本格的なお遍路さんだと徒歩のみの方もいるそうです。

天神さまをお祀りする神社では、道真公の愛した梅がたくさん植えられています。
梅の実がなれば梅干しを漬けて、お正月頃に頒布する神社が多いのです。
一度はいただいてみたかったので嬉しかったです。

うそ

おまけつきのおみくじも引こうかな? と、素焼きの天神さまにおみくじが詰まっているものを買おうとしました。

(我が家には牛さんもいるし、あんまり形あるものを増やすのもなぁ)

うしおさんが鷽(うそ)の根付けつきのおみくじを勧めてきました。

天満宮などでは鷽替神事という特殊神事が行われています。
こちらの滝宮天満宮では、うそかえ祭が毎年4月24日に行われています。
「うそ鳥」の授与を受け、まじめな心持ちで参拝者同士お互いに取り替えると、知らず知らずに犯した過ちや罪穢れが祓い清められて、今までの悪いことは皆ウソとなってよきに鳥かえる、というお祭りです。

確かに身近に嘘つきがいて、随分と悩まされています。
鷽が嫌なことの身代わりになるそうなので、まさに今の私にぴったり。

紅梅・白梅(植物)、牛(哺乳類)、鷽(鳥類)と我が家もなかなか賑やかになりました。

うどん

ちなみにうどん発祥の地だそうです。
空海がうどんを唐から持ち帰り、十大弟子「智泉大徳」に教えました。智泉の父は菅原氏で母親が空海の姉、つまり空海の甥。

道真公の祖父清公(きよきみ)は遣唐使として空海最澄とともに入唐したのは知っていたのですが、菅原氏と空海が姻戚だったのは聞知しておりませんでした。

滝宮天満宮ではうそかえ祭のさいに「献麺式」として神様にうどんを奉るそうです。

四国はうどんの重要度が地元とまるっきり異なるのですね。

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参考・出典
讃岐の学問の神様 滝宮天満宮 ~七五三・合格祈願・厄払い・新車清め祓い・宮参り~
パンフレットからも一部引用しています。

マンガの在庫を教えてくれる天神様

応天の門とは

応天の門」という、菅原道真公を主役としたマンガがあります。
www.comicbunch.com

史実に忠実な歴史マンガというよりは、平安時代を舞台にしたサスペンスがメインとなります。

話は面白いし絵も端麗。
感想としては「讃岐左降もまだなのに」「道真君は成人済み」「道真公は最初から一人っ子*1」。
島田忠臣は基経の家司*2でしたが、詩才を愛でられていたそうです。そこを話に盛り込んだのはなかなかうまいものです。将来的に関わる渤海国も登場します。
ちなみに私の推しは基経。

応天の門の新刊が発売された頃のできごとです。
新刊を早く読みたいのですが、わざわざ夜に買いに出るのは「うしおさんに悪いかな」と思い、その件には触れないでいました。
気兼ねしているのに気づいたのか、うしおさんの方から「応天の門を買いに行こうよ」と言い出しました。

うしおさんの運転で、近くの書店に向かいました。
欲しい本が書店に置いてあるとも限らないので、「出たばかりだけど、ちゃんと入荷してるかなあ」とうしおさんと話しました。

在庫を教えてくれる天神様

夜空に小さな雷がピカッと光りました。

「雷だ。天神様かなぁ」と私が言うと、
「『応天の門の在庫があるよ』ってお知らせじゃないかな?」とうしおさんが答えます。
「え、もうすぐ着くのに。天神様がマンガの在庫を教えてくれたの?」
「多分そう」
「それは、雷でお知らせするような重要なことなの?」
「重要かどうかは人間が決めることじゃないからね。天神様にとっては大事なんじゃないかな」
「雷の音がしなかったね」
「前に雷落とされたときにtenさんが怖がったから、配慮してくださったんだよ」
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書店に行くと本当に、新刊が置いてありました。
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*1:「菅家の三男坊だから菅三殿」という説は誤り。詳しくは後藤 昭雄【著】『平安朝文人志』

*2:官人の身分で、貴族の家に仕えること。荘園の管理や儀式の取り仕切りと言った家政を担った。

神社検定壱級の勉強方法とキムタクが如く

神社検定壱級の勉強のやり方

勉強の基本は問題集です。これは参級でも壱級でも変わりません。
何度か記事にも書きましたが、特に壱級は難解な日本語の文章を読めるようにならなければなりません。

それが具体的にどれくらい難しいか説明しましょう。
壱級で最初に解いた問題が「八神殿(はっしんでん)」についてでした*1

そもそも「八神殿」自体が初めて聞く言葉なので、当然問題は解けません。
さっそくテキスト「神社のいろは要語集祭祀編」を確認します。

律令制(りつりょうせい)における神社行政の中央官庁・神祇官(じんぎかん)奉斎(ほうさい)された官衙(かんがしん)のうち、御巫(かんなぎ)の祭る神八座を総称して八神といい、その八()の神殿を名付けて八神殿と呼んだ」

*2

な……何を言ってるのかさっぱり分からねえ……
官衙って何?
八宇って何?
御巫とは?
一体どのようなものを思い描けばいいのか?

と、このようにまず公式テキストが読めません。
もっと砕けば神祇官律令制、奉斎、御巫のように、少々理解があやふやな言葉もあります。

またこれは教科書にありがちな、一文に全部詰めこんだタイプの文章です。

これを一つずつ分解すると、八神殿とは

・八つの神殿。つまり建築物を指す。

この神殿にはどの神様が祭られているのか?

・神八座。八柱の神様。

誰が祭祀を行うのか
・御巫。
神祇官に属し、神事に奉仕した女官。

官衙とは?
役所や官庁。祭祀は国家の仕事だったようです。

神祇官とは?
律令制における神社行政の中央官庁。
律令制で、太政官(だいじょうかん)と並ぶ中央最高官庁。朝廷の祭祀をつかさどり、諸国の官社を総轄した。かみづかさ。デジタル大辞泉より。

つまり、
・古代の朝廷では祭祀を(つかさど)る中央官庁として、神祇官があった。
神祇官には官衙神が祭られていた。
神祇官のうち神事に奉仕する女官が御巫である。
官衙神のうち、御巫が祭る八柱の神様が八神。
・その八神が祭られていた神殿8つが八神殿

このように、一文に詰め込んだ情報量が多いのです。
辞書や古語辞典、歴史用語事典にも載っていない言葉もあるので、ネットの辞書であるコトバンクweblioにも頼って文章を読み解くという、地道でつらい作業でした。

八神とキムタクが如く

ここからは木村拓哉が主人公を演じたPS4/PS5ゲーム「JUDGE EYES:死神の遺言」の紹介です。
神社とは何の関係もないのですが、主人公の名前が「八神隆之(やがみたかゆき)」なので強引に紹介していきます。
キムタクを動かしてプレイできるゲーム、おそらく初めてではないでしょうか?

www.youtube.com
八神は父と同じ弁護士になり、

ある殺人事件の弁護を担当することになる。
かつての父親と同じく、八神は容疑者・大久保新平の無実を信じて奔走し、見事に無罪を勝ち取ることに成功する。

有罪率99.9%を誇る日本の刑事裁判において、その無罪判決は奇跡と言ってよく、八神は弁護士として一躍時の人となる。

しかし……
無罪放免となった大久保新平が、釈放直後に同棲中の恋人を惨殺。十数度に渡って包丁で刺したうえ、彼らの住んでいたアパートへ火を放ったのである。

釈放されたばかりの男が及んだ残虐な犯行は、八神に対する世間の評価も一転させた。

“凶悪な殺人鬼を野に放ったインチキ弁護士”

大久保新平は死刑を言い渡され、奇跡を起こしたはずの八神はそれまで築いてきたもの全てを失う。
弁護士としての信念すらも……。

JUDGE EYES:死神の遺言 新価格版 | セガ公式サイトより

龍が如くシリーズでおなじみの、龍が如くスタジオの作品。
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桐生一馬や春日一番のいた神室町が舞台ではありますが、八神君はヤクザではなく一般人です。
なので組同士の争いはないのですが、タイトル通りに社会正義を問う健全路線。ヤクザが主人公ではこうはいきません。

ちなみに章ごとのオープニングや、プレイ中でもストーリーを度々まとめておさらいしてくれます。
次のプレイまで時間が空いてストーリーを忘れてしまっても大丈夫な親切仕様。

キムタクが変なコスプレしたり、風俗店に入ったりと面白い絵面が見られます。

戦闘はこの上なく難しいです。

私はかなり八神君を強化していましたが、物語終盤になるとザコキャラもそこそこ強いのでよく死にかけてました。
八神くんはヤクザではなく一般人なので、戦闘能力は自体は低め。
カンフーやプロレス技でカバーしますが、馬跳びや壁蹴りの技をうまく出せないとなかなか勝てません。
致命傷を負うと最大HPが下がるので、これは闇医者に行くか高価な医療キットがないと回復できなくなります。

コマンド入力が元々難しいので、遠慮なくEazyかExtra Easyでやりましょう。
課金アイテムで超強力な必殺技を出してなんとかすることもできます。

この龍が如くシリーズはストーリーの良さが売りです。
男臭い世界観ですが意外にも女性のファンも多いんですよ。

www.youtube.com

www.youtube.com

*1:第4回壱級問33~36。

*2:P30より

後ろ髪を引かれるうしお

夏の山は危険

あんまり暑いのでまた山間部に行きました。
うしおさんが言うには、
「神社検定に合格したのにtenさんがいつまでもメソメソしてるから、天神様が呼んでる」そうです。

武運長久

1カ所目は初めて参拝したときに偶然お祭りをしていた天満宮です。
あのときは地元の方が、天神様に大きなお餅を献饌(おそなえ)していました。

この天満宮は、初めて参級に合格した年に参拝したような記憶があります。
最後の受験を終えて行くのも、そういうご縁なのでしょう。

神社検定の合格のお礼を申し上げました。
うしおさんは、「天神様がじーっとtenさんのことを見ておられたよ」と言っていました。

参拝後に御朱印を頂くと、ご神木から造ったお守りを頂きました。
ご神徳は武運長久。

確かに私は単発では勝利しているのですが、なかなか維持するのが難しいのです。

余談ですが、数年前にはほとんどなかったメガソーラーが、いつの間にやらいろんな場所に設置されていました。
確かに田畑と山しかないので土地は余っているのですが。
このあたりって優しくていい人が多いんですよね……

洞穴の山神様

さて、もう一つの天神様が祀られている神社に行きます。

(以前参拝したときは音が変になったりなんかいろいろあったなぁ)
もう過去どんなことがあったのか忘れてしまっていました。
相変わらずわかりにくい道に迷いながらたどり着くと、参道は苔を剥がして掃除したばかりのようでした。

二の鳥居を通っても、音も普通のままです。
二度目なのであんまり嫌がられてないのかも知れません。

藩主を祀る本殿に参拝し、かまどの神様と天神様にも参拝しました。
ここでも私をじーっと見ておられたそうです。

参道は大きな本道とは別に、もう一つ側道がありました。
往き道は本殿前の本道を通り、帰りは天神様の前の側道から帰ります。

側道も途中で本道に合流し、二の鳥居を抜けると境内の外に出ます。
面倒なので鳥居を抜けずにまっすぐ出ようかなと一瞬思いましたが、「いや、きちんと鳥居から出よう」と思い直して鳥居の方に行きました。

鳥居の少し手前のあたりで、突然うしおさんが「うわあ」と大きな声を出しました。
突然強い風が吹いたと言うのですが、隣にいた私は何も感じませんでした。
うしおさんの首や背中の、一部にだけ。まるで息を吹きかけたみたいに。

思い出しました。
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うしおさんは前回参拝した折には、すぅっと本殿裏から回って洞穴のところに行きました。
ただの人見知りの神様と思って油断していましたが、うしおさんを奪おうとしています。

すぐに鳥居から外に出て、ことなきを得ました。
しばらく嫌な空気がまとわりついていました。

合格祝い

帰り道の途中にあった道の駅で、柏餅を買いました。
天神様が合格祝いにお餅をくれたんだなと思いました。

清め塩

お風呂に入るときに、家にあった清め塩をうしおさんの首や背中にかけるとすっきりしたようです。
しばらく使っていなかったので、塩が古くなっていましたが大丈夫そうでした。

今までは感覚が変になったり音がしたり、怖い雰囲気がしたり、いろいろありましたが物理現象はさすがに初めてです。
あまりにも危険なので、私はうしおさんを奪われそうになったことに激怒しました。

「もう二度とあの神社には行かない」
「そんなこと言わないの。他の神様は悪くないんだから、かわいそうでしょ」
「物理的に攻撃したんだから、次は何が起こるか分からない。洞穴に吸い込まれるかもしれない」
「後ろから吹きかけられたから、帰り道は二人が縦に並んでtenさんが後ろになれば大丈夫だろう」
「そうかも知れないけど、あんな山奥の神社は行くとしても何年か先になる。そのときにそんな細かいことは覚えていないよ。
私だけ参拝して、うしおさんは駐車場で待っていたらいいんじゃないかな」
「こういうときは離れた方がまずいと思うから、一緒に参拝した方がいい」
「天神様は祀られているけれど、何がなんでもあの神社じゃないとダメってもんでもないでしょう。
なんでそんなにあそこにこだわるの? そこまでして行かないといけないの? あんなに危ない目にあったのにおかしいよ」

その翌日は、うしおさんはぼーっとして頭がうまく働かないようでした。
仕事で疲れているとはいえ、昨日も今日も休みなのに明らかに異常です。

初めての怪我

うしおさんが「頭がズキズキする、たんこぶができているかもしれないから見てほしい」と私に言いました。
あのとき殴られたのかも知れないと言っていました。

うしおさんが指さした頭頂部を見てみると
「たんこぶじゃないね。赤い点々がある。毛根が傷口になっている」
たんこぶのように皮膚全体が腫れているようなことはなく、髪の毛の根元が赤く傷口になっていました。
まだかさぶたはできておらず、少し血と膿が出て湿っていました。

これはまさか、
「――髪の毛をつかんで引っ張ったんだ」

確かに首と背中は塩をこすりつけて洗い流しました。でも頭は塩を振っていません。
あのときはびっくりしていたから、うしおさんは頭か背中まではあまり分からなかったようです。

頭頂部に傷ということは、上から引っ張ったのでしょう。
これが人間サイズの何かの仕業だったら後頭部になるはずなので、やはり山から目線です。

風呂を沸かしてたらいを軽く洗い、新しい清め塩をお湯に溶かします。
うしおさんの頭から塩湯をそそぐと気持ちよさそうにしていました。(傷口に塩なので、当然しみて痛がりましたが)。

洗い流されて浴室の中もきれいな空気になりました。
次の日、うしおさんは氏神様にお礼を申し上げるために参拝しました。
傷口はほんのり赤みが残る程度で、かさぶたすら残りませんでした。

おみくじかくれんぼ

おみくじはアドバイス

相当に困った事態になったので、氏神様に参拝しておみくじを引きました。
神様と直接お話しするということは絶対不可能ですが、悩み事を具体的にお祈りしてからおみくじを引くと、なかなか的確なアドバイスがいただけるからです。
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その内容は優しいにしろ厳しいにしろ、的を射たことしか書いていないのですが、今回は「苦しいのは自分に欲があり、思い通りにならないから、ただのワガママ」という主旨のことが書いてありました。

その突き放したような内容に、私は傷ついて激怒してしまいました。
「自分は何も悪いことをしていないし、ただの被害者なのにひどい!」とうしおさんに猛抗議。

しばらくしてから「まあ、そういうものなのかもしれないな」と怒りも収まって冷静になりました。

おみくじかくれんぼ

あのおみくじの最後には「後に大幸福が訪れる」と書いてあったのを思い出しました。
もう一度読み直そうと思いましたが、おみくじが見つかりません。

いつもはおみくじを手帳に挟んでおいて、次のおみくじを引いたら前のはおみくじ保管箱に入れるようにしていますが、どちらにも入っていません。
カバンや財布の中にもありません。まだ捨ててはいないはずのにどこにいったものやら。

うしおさんにその話をすると、
「tenさんがおみくじの内容に猛抗議したから、お隠れになった」と言いました。
「神様が怒っちゃったの?」
「怒ってないけど、tenさんが怒るからご遠慮された」
「えー。怒ったの? 氏神様、怒ったの?」

猛抗議を反省して神棚に拝礼。
謝罪した上で、「もう一度読ませてください」とお願いしました。
そうするとクリアファイルに挟んだことを思い出し、書類棚ですぐに見つかりました。

そして今のところ「大幸福」は、思ったのとは大分違う形で訪れそうです。
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第9回神社検定壱級 感想戦4「皇室」の受験対策

感想戦も4記事目です。
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「皇室」問91~100の感想

いわゆる時事問題です。
今回はきっちり10問出題されました。
即位の礼からほとんど出題されるかと思いきや、それ以外からもバランスよく出題されました。

問91。
「神璽の鏡剣」って思い出したのに、「いや、剣璽だけ」と考え直して誤答となったのは甚だ遺憾である。
受験業界でよく言われることだが「最初に思った選択肢は大体合っているから、明らかなミスでもない限りは後から選択肢を変更するのは極力避けた方がよい」。

問92。
「斎田点定の儀」から出題されるとは思わなかったがなんとなく正解。
前回第8回の壱級「神社のいろは要語集祭祀編」で勉強したのでなんとかなりました。
制度が決まるのは天智・天武・持統朝が多いので消去法。

問93。
太占と亀卜でちょっと迷うかも? 斎田は亀卜なのだ。
大嘗祭関連は「神社のいろは要語集祭祀編」に詳しい。

問94。
これも第8回の壱級祭祀編でやりこんだので簡単だった。
「ナントカ使」はよく聞かれる。

問95。同上。
これは出題されると思った。
天神(あまつかみの)寿詞と天都詔詞太祝詞(あまつのりとふとのりと)は「神社のいろは要語集祭祀編」に詳しい。
天津奇し護言(あまつくすしいわいごと)はどこかに載っているのだろうか?
時事問題なのもあって「台記別記」などは出題されない。

問96。
前回の壱級祭祀編で出題されたので、出題されるだろうなと思ってました。前回受験していない人には難しいでしょう。
とりあえず「黄櫨染御袍」か、皇后陛下が白色帛御五衣~をお召しなので「帛御袍(はくのごほう)」を選んだ人が多いのではないだろうか。
廻立殿(かいりゅうでん)へ渡御(とぎょ)までは帛御袍をお召しで、その後は御祭服(おんさいふく)にお召し替えになります。
純白生絹(すずし)といって柔らかく練っていない生(き)のままのため、より清浄とされる。

お召し物はよく聞かれるので「黄櫨染御袍」「黄丹御袍(おうにのごほう)」「帛御袍」「御祭服」だけはしっかり覚えましょう。

問97。
采女は分かったのに。稲舂(いなつき)しているのに稲舂歌にしなかった。

問98。
伊勢以外を向くことがあるのだろうか。

問99。
これも「神社のいろは要語集祭祀編」の基礎的な知識。
時事問題なのであんまり細かいことは聞かないようだ。

問100
これも前回受験した祭祀編のときに「三河の赤糸」が分からなかったのでよく覚えている。
阿波と讃岐はなんとなくで正解した。

時事問題なので、あまりマニアックな細部と言うよりは基礎的なことや総合的な理解力が問われます。

神社検定「皇室」勉強法

「皇室」は神社界隈としては時事問題にも関心を持ってほしいということで、弐級・壱級の出題範囲となっております。
しかし税込1,760円×4冊で7,040円とかなりの価格になるので、読まない人もいます。
弐級・壱級は難関のため、この約10問を落とすのは、受験の戦略上はおすすめできません。
むしろここで差をつけましょう。

価格が高い

値段の高さにも対策はあります。
まず壱級合格者は合格者特典で4冊のうち2冊を無料でもらえます(2021年現在)。
私は残りの2冊は図書館で借りていました。
神社内のカフェなどに「皇室」が置いてあることがあります。
後は過去問の研究をするために、中古で買ったりしたこともあります。

どこから出題されるか分からない

当然ですが、神社や神道と関係ない話題は出題されません。

ヒントとしては教科書に載っているルポ。これは元々皇室に掲載されたものです。
つまりこのように教科書に収録されるような内容は重要度が高く、出題されやすいということです。
そして受験要項にある「テーマ」と出題範囲から、ある程度出題内容が予測できます。

ヤマを張るのはあまりおすすめしておりません。
しかし「皇室」に関しては、2020年のように神社・神道・皇室祭祀関係の記事が多いときもありますので、ざっと目星をつけておきましょう。

「皇室」から出題されやすいもの

  • 皇室祭祀

ここ数年間は、即位の礼大嘗祭などの重要な祭祀からの出題が多いです。

  • テキストに掲載されている有名な神社。
  • 出題範囲やテーマと関係のある神社や祭祀
皇室祭祀

大嘗祭即位の礼という数十年に一度の大イベントがあったため、この関係がよく出題されました。
参級のテキスト「神社のいろは」の「皇室のお祭りについて知りたい」をよく読んでおきましょう。
他によく出題されるのは「宮中三殿」、「三種の神器のうちのどれか」、「御告文と御祭文」、「どなたの陵墓か」「どちらに遙拝するのか」などです。

神社の基礎情報

基本的には、テキストに掲載されている有名な神社から出題が多い。

  • ご祭神様はどなたか
  • 神社の由来

特に創建に関わる神話。

  • 主なお祭り
  • 勅祭社の場合は何年ごとに勅使が来るか。
他の出題範囲との関係があるところ

例えば第8回の弐級では氷川神社、第7回弐級では阿蘇神社が出題されています。両神社とも「神社のいろは続」に掲載されています。
第7回弐級の三峯神社は、教科書に掲載はないものの出題範囲は日本書紀
日本書紀でも重要な日本武尊(やまとたけるのみこと)がご祭神様です。

第6回壱級も、日本書紀が出題範囲なので神功皇后にゆかりのある神社と、「神社のいろは続」に掲載された春日大社について出題されています。

祭の意義

たまに祭りの順番が聞かれます。
それぞれの祭祀の内容や意義を理解しておくのがオススメ。
参級のテキスト「神社のいろは」P108~の「お祭りの基本的な順序を教えてください①」を確認しておきましょう。
弐級・壱級の出題であっても、参級の基礎的な内容を聞かれることも多いので、時間があれば読み返しておきましょう。

例えば、令和元年度第8回壱級問100では大礼の儀式4つの正しい順番が出題されました。
これ、私も一瞬「うわぁ、分からない」と思いました。
儀式の名前も長いし、こんなの覚えているはずがありません。実際に正答率も17.5%とかなり低いです。
これも落とすためのいじわる問題ではあるものの、実は祭りの流れを理解しているのかを聞いているのです。
祭りの最後はだいたい神楽で、これが当てはまるのは一つしかありません。

その神社やお祭りならではの珍しい特色。

三峯神社のお犬様(弐級)
阿蘇神社の御田植神幸式(7回弐級・壱級)
春日大社遷宮遷座、返祝詞(第6回弐級・壱級)
住吉神社の構造、ご祭神、西面(第6回弐級)。和布刈祭(めかりさい)(同壱級)。

料紙の色もよく聞かれます。
解説は弐級の神社のいろは続きに掲載されています。
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神社検定 カテゴリーの記事一覧 - 真光やめたら幸せになりました

神社検定は卒業予定

末筆ながら、第9回神社検定壱級は合格致しました。
これで神社検定は卒業するつもりなので、勉強法をかるくまとめた次第です。

神道にはすこしだけ詳しくなれました。
勉強のやり方も身につきました。
己の弱さと向き合うことは決して楽ではありませんでしたが、なんとか4回連続一発合格できました。

ここで得た知識も経験も無二のものです。
このブログだけでなく、仕事や人生に生かしていけるはずです。
神社検定に関わる皆様に感謝しております。

参考・出典

免責事項

このブログの神社検定の記事は、一個人の意見であり合格や成績向上を保証するものではありません。
自己責任でお願い致します。
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第9回神社検定壱級 感想戦3遷宮

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伊勢神宮遷宮の「かたち」問81~90

問題文が長いね。

問81、82。
木綿鬘と太玉串は基礎的な知識。太玉串も過去問。
問83。
名前が紛らわしいが過去問。

問84。
過去問。神話の基礎知識があれば解けるサービス問題。

問85。
天皇しか身につけることしか出来ない」といえば「黄櫨染御袍」である。祭祀においてもっとも重要な装束。

問86。
三種の神器のうちどれか問題。大体剣璽

問87。過去問。
何のためのお祭りかという基礎的な知識。清祓は名前からして違いますよね。
大殿祭(おおとのほがい)はそこそこ出題されます。
御門祭はあまり正答としては出題されにくい(出ないとは言っていない)。

問88。
神今食(じんこんじき)も大事な言葉。
相嘗祭は大体ひっかけの選択肢。

問89。
古事記の基礎的な知識。日本書紀にないくだりなので大事なところです。

問90。
新問かな? 神話の基礎知識で解ける問題。
天之御中主神高御産巣日神神産巣日神天之常立神
この並びなら宇麻志阿斯訶備比古遅神(うましあしがびひこじのかみ)しかないでしょう。
古事記別天神で、すべてひとり神。
他の選択肢は神世七代で男女の神です。

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