いつもはやさしい天神様ですが、お怒りになることもあります。
雷親父
うしおさんは休日に半日ほど出勤する予定がありました。
それ自体は仕事なので我慢するしかありません。
しかし出勤日の数日前に連絡があり、さらに二時間ほど早く出ないといけなくなりました。
仕事が増えたのなら分かるのですが、特にすることもないのに出ないといけないので、納得がいきません。
そんなわけで、その日はほとんどうしおさんのいない日になってしまって悲しみに暮れました。
残業なくなれ
毎朝神棚を拝んでいるのですが、当日は「うしおさんの理不尽な残業がなくなりますように」とお願い事をしました。
それから10分も経たないうちに、雷の大きな音が「どぉおおおん!!」としました。
今までに経験がないぐらいの大音量だったので、思わず「うわああ」と叫んでしまいました。
家電が壊れるかと思うぐらい激しいものでした。
その日は別段雨も降らず、薄曇り程度だったのにも関わらず。
これは天神様がお怒り?
さっきのお願い事のせい?
うしおさんにそのことを話して、
「天神様は仕事人間だから、残業を嫌がるようなお願い事をしてお怒りなのではないか」
という話をしました。
天神様と職務放棄
宇多上皇は道真公と藤原時平の二人に事実上政務を任せました。
具体的には、醍醐天皇に奏上して裁可が必要なことは、先に時平と道真が確認してから天皇に伝えて、それから天皇の命令が下るという形になりました。
これは関白に近い仕事内容です。
そうすると、他の納言達が「時平と道真の二人に政務をお任せしたんだから、自分たちは何もしてはいけないということですよね」
と政務のボイコットを始め、出勤すらしなくなりました。
もちろん「宇多上皇の意図はそうではない」と説明に回ったりもしましたが効果はなく、一年後に宇多上皇が諸納言に勅を出すまで続きました。
出典は忘れましたが二人とも半年間休みなしだったそうで。
天神様がお怒りになったのはそういういきさつがあったからです。
unlearn-mahikari.hateblo.jp
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参考
菅原道真-学者政治家の栄光と没落 (中公新書 (2559))
- 作者:滝川 幸司
- 発売日: 2019/09/14
- メディア: 新書