天神様はもやしっ子じゃない
天神様でおなじみの菅原道真公は、学問の神様です。
難関試験を突破し、政治家としてハイスピード出世したものの、上った角度で急降下。
藤原氏などの嫉妬を買い、讒言により左遷。太宰府の地で最期を迎えられました。
死後には神様となって一万社も祀られています。(ある意味死後も出世)。
www.kitanotenmangu.or.jp
神社検定の受験前に合格祈願をした方も多いのではないでしょうか?
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天神様は弓矢が得意
神主さんからうかがった話ですが、天神様は弓矢が得手だったそうです。(武士は刀で戦うイメージがありますが、基本は弓馬です)。
道真公は、周りからはガリ勉だと思われていたようで、からかってやるつもりで道真公に矢をいらせたところ、百発百中で皆を驚かせたというエピソードがあります。
道真公は帝に勉強を教えていたので、おそばに侍る以上は、いざというときにはお守りしないといけません。もやしっ子では務まらないとのことでした。
私は三年間神社検定の勉強をして思いましたが、勉強は意外にも体力が不可欠です。文書が主なお仕事だったようですが、デスクワーカーでも体力は必要だったでしょう。
ただ史実かどうかは疑問の残るところで、信頼に足る史料が残されていない*1ことから、「試験に合格する前触れとして創作されたのではないか」と言われています*2。
……という話をうしおさんと話しました。
お返事の弓矢
遠方に用向きがあって出かけました。
行きつけの店は閉まっていていたのでほかの店で食事を摂りました。
もらった観光パンフレットの地図を眺めて、聞き覚えのある名前の神社を見つけました。
神社検定で名前ぐらいなら知ってるけど行ったことのない神社です。いつも行く店のすぐ近くにあり、毎回神社の看板が目に入って気になっていたのです。
「時間も余っているし、その店の後に行こう」とうしおさんと決めました。
行きつけの店で買い物する予定でしたが、そこで大変不快な思いをしたので長居はせずに引き上げました。
一ノ矢
神社の階段を100段以上登ると、そこは戦国武将が勝利祈願をしたことで有名な神社でした。
その武将は弓矢が得意だったそうで、弓矢を射るご祭神さまの大きな絵馬が掲げてありました。
あれ、弓矢?
境内の奥に文化財があり、戦国武将が敗走する場面が描かれていました。
今の私の気分にぴったりでした。
苦しんで神様にお尋ねしておみくじを引いても、そこに答えはありませんでした。
甘いものでも食べて気分転換しようとしても、楽しみにしていたいきつけのカフェも休み。
なんといつものところが全滅という憂き目に遭いました。
「今回はいいことなかったなぁ」と悲しくなりました。
帰り道の観光地によさそうな喫茶店がありました。
清閑な住宅街の隠れ家といったところでしょう。整えられた庭からは小川のせせらぎが聞こえます。
美しい骨董品を眺めながら、ゆったりと過ごせて立ち直りました。
二ノ矢
うしおさんが家に帰る直前に、何故か「火村英生のスピンオフを見よう」と言い出しました。
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2016年に放送した探偵もののドラマで、90年代のミステリ臭がいろいろ想起してよかったです。
シャングリラ十字軍というカルト教団の女教祖「諸星沙奈江」がなかなかいい味を出していました。
Huluでオリジナルエピソードを配信してるのは知ってたのですが、こういうのって好きでも見るの忘れるんですよね。
放送終わって4年も経ってよく思い出したものです。
予定より早く帰って時間が余ってるからまあいいか、と視聴したのですが、凶器が弓矢でした。
弓矢と縁のない生活をしているのに、一日で二度も見るなんてことがありましょうか。
弓矢を見たのは神社での神事とCRISISぐらいのもんです。
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https://www.netflix.com/jp/title/80195465www.netflix.com
もしかしてこれは……天神様からのお返事?
三ノ矢
極めつけは、SNSを開いたら「弓道警察」の話題だったことです。
○○警察というのは創作物での描かれ方や、現実の人間に対して「それは間違ってる」などの突っ込みを入れてくる人たちです。
勝手に着付けを直す着物警察、科学知識の誤りを指摘するSF警察などが有名です。
弓道警察はSNSのない時代からなので古参だそうです。
○○警察(○○けいさつ)とは?(意味)~用語集|numan
一日に三度も弓矢を目にしたことはありません。
天神様は弓矢が得意だったのか疑問に思ったから、お答えくださったのでしょう。
返事の速さは矢のごとし
天神様は(内容にもよりますが)、割とお返事が早いです。
数分後に何らかの反応*3があったことも二度ほどありましたね。
人ならぬ神様だと、人間とは時間の感覚が違うことがありますが、天神様は元々人間だから早いのかなぁと思っていました。
菅原道真公は生前は大量の官職を兼任されて多忙だったそうなので、仕事の処理スピードが早かったのではないでしょうか。
というわけで最近は菅原道真の本をつらつら読んでいます。
- 作者:坂本 太郎
- 発売日: 1989/12/01
- メディア: 単行本
菅原道真-学者政治家の栄光と没落 (中公新書 (2559))
- 作者:滝川 幸司
- 発売日: 2019/09/14
- メディア: 新書
- 作者:森 弘子
- 発売日: 2013/04/01
- メディア: 大型本
- 作者:灰原 薬
- 発売日: 2014/04/09
- メディア: コミック
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