真光やめたら幸せになりました

真光やめるほどじゃないけど、ちょっと疲れたな。そんなときは一息つきましょう。無理にやめなくてもいいんですよ。

後ろ髪を引かれるうしお

夏の山は危険

あんまり暑いのでまた山間部に行きました。
うしおさんが言うには、
「神社検定に合格したのにtenさんがいつまでもメソメソしてるから、天神様が呼んでる」そうです。

武運長久

1カ所目は初めて参拝したときに偶然お祭りをしていた天満宮です。
あのときは地元の方が、天神様に大きなお餅を献饌(おそなえ)していました。

この天満宮は、初めて参級に合格した年に参拝したような記憶があります。
最後の受験を終えて行くのも、そういうご縁なのでしょう。

神社検定の合格のお礼を申し上げました。
うしおさんは、「天神様がじーっとtenさんのことを見ておられたよ」と言っていました。

参拝後に御朱印を頂くと、ご神木から造ったお守りを頂きました。
ご神徳は武運長久。

確かに私は単発では勝利しているのですが、なかなか維持するのが難しいのです。

余談ですが、数年前にはほとんどなかったメガソーラーが、いつの間にやらいろんな場所に設置されていました。
確かに田畑と山しかないので土地は余っているのですが。
このあたりって優しくていい人が多いんですよね……

洞穴の山神様

さて、もう一つの天神様が祀られている神社に行きます。

(以前参拝したときは音が変になったりなんかいろいろあったなぁ)
もう過去どんなことがあったのか忘れてしまっていました。
相変わらずわかりにくい道に迷いながらたどり着くと、参道は苔を剥がして掃除したばかりのようでした。

二の鳥居を通っても、音も普通のままです。
二度目なのであんまり嫌がられてないのかも知れません。

藩主を祀る本殿に参拝し、かまどの神様と天神様にも参拝しました。
ここでも私をじーっと見ておられたそうです。

参道は大きな本道とは別に、もう一つ側道がありました。
往き道は本殿前の本道を通り、帰りは天神様の前の側道から帰ります。

側道も途中で本道に合流し、二の鳥居を抜けると境内の外に出ます。
面倒なので鳥居を抜けずにまっすぐ出ようかなと一瞬思いましたが、「いや、きちんと鳥居から出よう」と思い直して鳥居の方に行きました。

鳥居の少し手前のあたりで、突然うしおさんが「うわあ」と大きな声を出しました。
突然強い風が吹いたと言うのですが、隣にいた私は何も感じませんでした。
うしおさんの首や背中の、一部にだけ。まるで息を吹きかけたみたいに。

思い出しました。
unlearn-mahikari.hateblo.jp
うしおさんは前回参拝した折には、すぅっと本殿裏から回って洞穴のところに行きました。
ただの人見知りの神様と思って油断していましたが、うしおさんを奪おうとしています。

すぐに鳥居から外に出て、ことなきを得ました。
しばらく嫌な空気がまとわりついていました。

合格祝い

帰り道の途中にあった道の駅で、柏餅を買いました。
天神様が合格祝いにお餅をくれたんだなと思いました。

清め塩

お風呂に入るときに、家にあった清め塩をうしおさんの首や背中にかけるとすっきりしたようです。
しばらく使っていなかったので、塩が古くなっていましたが大丈夫そうでした。

今までは感覚が変になったり音がしたり、怖い雰囲気がしたり、いろいろありましたが物理現象はさすがに初めてです。
あまりにも危険なので、私はうしおさんを奪われそうになったことに激怒しました。

「もう二度とあの神社には行かない」
「そんなこと言わないの。他の神様は悪くないんだから、かわいそうでしょ」
「物理的に攻撃したんだから、次は何が起こるか分からない。洞穴に吸い込まれるかもしれない」
「後ろから吹きかけられたから、帰り道は二人が縦に並んでtenさんが後ろになれば大丈夫だろう」
「そうかも知れないけど、あんな山奥の神社は行くとしても何年か先になる。そのときにそんな細かいことは覚えていないよ。
私だけ参拝して、うしおさんは駐車場で待っていたらいいんじゃないかな」
「こういうときは離れた方がまずいと思うから、一緒に参拝した方がいい」
「天神様は祀られているけれど、何がなんでもあの神社じゃないとダメってもんでもないでしょう。
なんでそんなにあそこにこだわるの? そこまでして行かないといけないの? あんなに危ない目にあったのにおかしいよ」

その翌日は、うしおさんはぼーっとして頭がうまく働かないようでした。
仕事で疲れているとはいえ、昨日も今日も休みなのに明らかに異常です。

初めての怪我

うしおさんが「頭がズキズキする、たんこぶができているかもしれないから見てほしい」と私に言いました。
あのとき殴られたのかも知れないと言っていました。

うしおさんが指さした頭頂部を見てみると
「たんこぶじゃないね。赤い点々がある。毛根が傷口になっている」
たんこぶのように皮膚全体が腫れているようなことはなく、髪の毛の根元が赤く傷口になっていました。
まだかさぶたはできておらず、少し血と膿が出て湿っていました。

これはまさか、
「――髪の毛をつかんで引っ張ったんだ」

確かに首と背中は塩をこすりつけて洗い流しました。でも頭は塩を振っていません。
あのときはびっくりしていたから、うしおさんは頭か背中まではあまり分からなかったようです。

頭頂部に傷ということは、上から引っ張ったのでしょう。
これが人間サイズの何かの仕業だったら後頭部になるはずなので、やはり山から目線です。

風呂を沸かしてたらいを軽く洗い、新しい清め塩をお湯に溶かします。
うしおさんの頭から塩湯をそそぐと気持ちよさそうにしていました。(傷口に塩なので、当然しみて痛がりましたが)。

洗い流されて浴室の中もきれいな空気になりました。
次の日、うしおさんは氏神様にお礼を申し上げるために参拝しました。
傷口はほんのり赤みが残る程度で、かさぶたすら残りませんでした。