真光やめたら幸せになりました

真光やめるほどじゃないけど、ちょっと疲れたな。そんなときは一息つきましょう。無理にやめなくてもいいんですよ。

人見知り系山の神

なんだかちょいちょい怪異に巻き込まれている気がしますが…
初めて山に殺されかけた時には、その後もこんなことがたびたびあるなんて予想していませんでしたね。
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招かれざる参拝客

山間部の神社を目当てに車を走らせました。
神社の近くの駐車場に車を停めて、地図アプリを頼りに進んでいきますが、どうにもたどり着くことができません。
案内看板もなく、散歩中の村人に道を尋ねて無事発見。

場所自体は合っていたのですが本殿の場所を差していました。
実際には一の鳥居からじゃないと入れないわけで、参道への入り口が見つけられなかったのです。

鳥居の手前に由来の書かれた看板がありました。
またもや1000年以上の古い神社でこの時点で古代感があります。有名な神社の分社ですが、歴史や経緯があまり書いておらずよく分りませんでした。

今思えば、あんまり来てほしくなかったのかな、という気はします。

音が消えた

二の鳥居から出てきた観光客とすれ違い、「おはようございます」と挨拶をしました。
木の葉を風の音でざわざわと音を立て、鳥の鳴き声がさわやかです。
鳥居をくぐるとすうっとすべての音が消えました。

(あれ? 変だな?)

音が止まってなくなったのではなく、壁の中にいるように消えました。
ノイズキャンセリングイヤホンとも感覚が違います。なんだか空気に妙な圧迫感があります。
悪い感じはせず、聖域という感じがします。

中に入って気づきましたが、たびたびお世話になっている交通安全の神様が祀られていました。
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神社検定で取り上げられている神社って全国各地にお祀りされてるんですね。

まずは本殿に参拝しておみくじを引きます。
社務所はありましたが神主さんはおられません。

隣の末社・摂社に参拝。
小さな祠はきちんとお祀りされていました。
交通安全の神様の他は、水の神様がお祀りされていました。山間部で農業、特に米作りが盛んなためでしょう。

石の落ちるような音がしました。
音のした左手側は山肌しかなく人がいそうな気配はありません。

圧倒的吸引力

うしおさんがすうっと本殿の後ろの方に回り込もうとします。私をおいて勝手に進んでいきます。
(おやっ、これはよくないかも?)
「元の方が気になる」とうしおさん。
大きな本殿には誰もが知るような有名な神様が勧請されお祀りされています。
本殿の裏には元宮・奥宮と言えばよいのか、祠やご神木が祀られています。神話に親しんだ後だと、「こちらが大本なのね」と思います。
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右手の本殿後ろの方に目をやると、暗くてあまり行かない方がいいような感じがしました。
うしおさんはどんどん一人で進んでいきます。

「ねえ、大丈夫なの?」
と二度声を掛け心配しました。

山肌に大きなほら穴が開いています。少し背をかがめれば人が入れそうです。
(あ、あかんなあ)

穴の中は真っ暗な闇です。人の気配はなく、しめ縄が穴の上にかけられています。
「大丈夫」
と答えたうしおさんは「危ないから」とすーっと穴の前を駆け抜けていきました。
うしおさんが言うには穴の中からバキっと音がしたそうですが私には聞こえませんでした。
山の神は荒ぶってもいないし機嫌が悪いわけでもないとのことでした。

単に「山や穴が好きで自分から行ってしまっただけで、向こうは呼んでない。むしろよそものが来て嫌がっていた」と言っていました。
なかなか大きな神社で観光マップにもきちんと載っているのに、近くに案内の看板もないので、あんまり外部の人間に来てほしくないのかもしれません。

二の鳥居を抜けると空気の圧迫感もなくなり元の空間に戻りました。
本殿から遠ざかるにしたがって音も元通りに聞こえるようになりました。

鳥居から外に出たところで女性が掃除をしていて挨拶をしました。
怪異が起きるときって周りに誰もいないんですよね。観光客がたくさんいても、いないところにすっと行ってしまいます。
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神社のチラシを見てみるとその穴のこともきちんと載っていました。
家に帰ると捨てた覚えはないのにチラシをなくしていましたが、ネットで同じ内容が見つかりました。

うしおさんに「穴のことは地元の人に聞いたらわかるのかな」と尋ねたら、「それは聞かない方が良い」と答えました。
これは地元の歴史を紐解かないと解らない展開が予想されます。

うしおさんが穴の前を通るとき、私がうしおさんを後ろからじっと見つめて心配していました。
うしおさんは熱い視線を感じ、私に見守られていたと思ったそうです。
だから、危険だと思って走り抜けた。あれがなかったら危ないかもと言っていました。

と言っても悪い神様というわけではありません。きちんとお祀りされているので、なんか人見知りの神様なんだろうなぁという感じでした。

私の知ってる怪談と違うしこんな人生は想定していなかった。