真光やめたら幸せになりました

真光やめるほどじゃないけど、ちょっと疲れたな。そんなときは一息つきましょう。無理にやめなくてもいいんですよ。

図説 天皇家のしきたり案内[書籍]

以前神社検定の参考図書として紹介し損ねた書籍です。

図説 天皇家のしきたり案内: 知られざる宮中行事と伝統文化が一目でわかる

図説 天皇家のしきたり案内: 知られざる宮中行事と伝統文化が一目でわかる

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小さな本ですが大嘗祭儀礼装束がコンパクトにまとまって分かりやすいです。
宮中行事や人生儀礼など。
写真も豊富。

御朱印帳を買って泣く

名神社に参拝して、感動して涙を流して心洗われました。

高額のグッズ

さすがの大手だけあり、珍しいお守りや高額なご朱印帳などが頒布されています。
ここは元々ある程度高額を使う予定にしていました。
オタクが推しにつぎ込むのと同じようなものです。

楽しく観光を終えてホテルで床につきました。
素敵なことしかなかったはずなのに悲しくなりました。
人々は優しくて礼儀正しく、神社以外では目立つ散財もなく、楽しく遊んだだけなのに。

せっかく楽しい日を過ごしたのに悲しくなったのが申し訳なくなり、よけいに胸が苦しくなりました。

神社で浪費して贅沢をしたことを責めていました。
うしおさんが、「神社の収入なるんだからいいことだよ」と諭してなだめました。

嘆息の帰路

最終日の帰り道、マナーの悪い観光客のせいで暗鬱とした気分になりました。
いいことばかりだったのに。
頑張ってためたお金で、参拝できて夢がかなったのに。
たいしたことでもないのに悲しくなって、空気が重くなります。
うしおさんと楽しい時間を過ごすはずなのに、となおさらにやるせなくなります

まさかのUターン

うしおさんは黙ってUターンしました。
神社に近くなるほど空気は澄んでいきます。
ああ、どんどん戻る。どんどん戻る。

さすがに夕方なので神社には参拝しませんでしたが、その近くのお店で早めの夕食を摂りました。
人間食ったら落ち着くのです。

うしおさんはようやく、「悲しそうにしているからこっちまで戻ってきた」と言いました。
適当に入ったお店でしたが、唐揚げが柔らかくて「おいしい。唐揚げの概念が変わる」と食べました。

うしおさんは「あそこを見てごらん。神様からのメッセージだよ」と言いました。
額に入れられていた言葉は「素直」でした。

追憶の旅

色々と学びの多い旅でした。
幼いころ、親に見捨てられた記憶。
つらい過去に首を巡らせ、うしおさんにぽつりぽつりと話しました。
旅行前にその記憶は浮かんでいましたが、取り立てて話そうとはしてませんでした。
普段はうしおさんに隠し事をせず話すようにしています。それを我慢していたから悲しくなったのでしょう。
いつものように、素直に甘えていればよかったのです。

一緒になってから何年か経ちますが、理解が深まりました。
これもご神徳でしょう。

ご神木

大きな木の周囲にはたくさんの参拝者が群がっていました。

ご神木は基本的にみだりにさわってはいけないのですが、そこは願いの叶う名所として触ってもよいと書いてありました。

木の肌は多くの人が触れたせいかすり減り、皮がはげて生肌が露出していました。

ご神木に触れるとパワーが流れ込んできて、涙が止まらなくなりました。

美術館のようなところがあって創建に至るまでの細かい歴史が絵画の連作で展示してありました。

昔話はシュールですねぇ。

最後のお膳 ケセン語訳聖書

日本語のために

様々な文体を集めるという、変わったというコンセプトの本です。
宗教の言葉以外にも、シェイクスピアのいろいろな翻訳、日本の憲法の現代語訳などが掲載されています。

神道

大祓詞の現代語訳が載っています。
祝詞の現代語訳は、学者など専門家が書くことが多いのですが、今回は文章として読みやすく分かりやすい仕上がりになっています。

仏教

般若心経は、唱えたことはありますが、意味をほとんど知りませんでした。
たまにお坊さんが読んでいた白骨とか、こういうお話だったんですねぇ。

キリスト教

聖書のマタイによる福音書の、各翻訳の比較ができます。口語、文語、新共同など。

面白いのはケセン語訳で、これは東北の気仙地方の方言だそうです。

山浦玄嗣やまうらはるつぐは「信仰の言葉は信徒の耳に直に届かなければならないと考え(P126)」て、ケセン語辞書を作ることから始めて聖書の翻訳をしたそうです。

ただ訳すのではなく耳に聞いてわかりやすいように、漢語を避けてときに大胆な意訳をしています。

原文「心の貧しい人は、幸いである、天の国はその人たちのものである」
ケセン語「頼りなぐ、望みなぐ、心細(こごろぼそ)い人ァ幸せだ。神様の懐(ふどごろ)に抱(だ)がさんのァその人達(ひだぢ)だ。」(P126)

「最後の晩餐」は「最後のお膳」(P169)。
確かに晩餐って最後の晩餐ぐらいしか使いません。
「取って食いなれ。これァ、俺ァ体(かばね)だ。」(P169)
「ヤソォ語(かだ)りやった。『はっきり語(かだ)っておぐ。其方(そなだ)ァ今夜、鶏(にわどり)ァ鳴ぐ前(めァ)に、三回(みげァり)、この俺ァどごォ知ら゜ねァって語(かだ)っ事(こっ)た。』」(P170)

地元民の心には入りやすかったようで、長らくイエスの言葉をさまざま聞いたが、今日ほどイエス様の気持ちがわかったことはなかったと言った老婦人がいたそうです。

おことわり

なお、元の文章ではケセン語専用の表記文字が使用されていますが、入力できないため、省略または近い音の表記に変えて引用しました。
また標準語と同じ読み方をする漢字のルビも省略しました。
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神様のふとん

先日、とある神社に行ってきました。

本殿を特別拝観

今年は天皇即位記念ということで、普段は非公開の本殿や摂社・末社を拝観できました。

修祓を受けて本殿の敷地に入ると、すでに数十人の参拝客がいました。

若い神主さんが汗を額に浮かべながら、創建の由来や文化財としての見どころを説明していました。
浅黄の袴と日に焼けた肌の赤み。
空の青さは濁りなく、日差しが彼に刺さります。

御装束神宝

本殿の中には、神様のための衣服や椅子、布団など調度品が納められているそうです。
御装束神宝のことでしょうかね。

装束は名前通りに衣服や服飾品など。
神宝は神様の御用に供する調度品で、紡績具、武器、武具、楽器、文具、日用品などだそうです*1

神様も寝る

神様は朝起きたら、拝殿近くの椅子に座って人間の祈りに耳を傾ける。夜は奥でお休みになるというお話でした。
なんだか人間の生活のような映像を思い浮かべてしまいました。

神主さんが「質問があればどうぞ」と言ったので、

私は「神様も寝るんですか?」と聞きました。
「夜はお休みになって力を貯めておられます」
布団の中で神様も横になるのか……目は開けたまま寝るのかなと考えました。

布団を使うとは明言されませんでしたが、椅子に座るなら布団にもお入りになるのではないでしょうか。

神主さんによると、「神様も夜はお休み中だから、夜中に参拝に来るのはあんまりよくない」とのことでした。

いつだったか、地元の祭りで夜の神社に行ったことがあります。
なんだか本殿から眠そうな感じがして、うしおさんに話したことがあります。

神主さんの顔には玉のような汗が浮かんでいました。
笑顔で一生懸命に説明してくれてありがとうございました。

参考文献
「神社のいろは」

神社検定公式テキスト1『神社のいろは』

神社検定公式テキスト1『神社のいろは』

*1:参考:神社のいろはP158。

[書籍紹介]山怪

山で死にかけてから三年

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未だになんだかよく分かりません。

さて、図書館でぶらぶらと書架(本棚)を眺めていると、山の不思議な話を集めた本がありました。

山怪 山人が語る不思議な話

山怪 山人が語る不思議な話

ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話

ヤマケイ文庫 山怪 山人が語る不思議な話

出版して1ヶ月と11日で六刷なので売れたのでしょう。
弐と参まで刊行されています。

山怪 弐 山人が語る不思議な話

山怪 弐 山人が語る不思議な話

山怪 参 山人が語る不思議な話

山怪 参 山人が語る不思議な話

山怪とは

山怪の序文にはこう書かれています。

日本の山には何かがいる。
生物なのか非生物なのか、個体なのか気体なのか、見えるのか見えないのか。
まったくもってはっきりとはしないが、何かがいる。
その何かは、古今東西さまざまな形で現れ、老若男女を驚かす。
誰もが存在を認めているが、それが何かは誰にも分からない。
敢えてその名を問われれば、山怪と答えるしかないのである。
(P3より)

「これだな」と思いました。なんだかよく分からない。これぞ山です。

宗教・神道コーナーには何度か足を運びましたが、民話・伝説コーナーはなぜかほとんど見ていませんでした。
服飾や飲食の文化史があり、その隣に妖怪の本があるのは何となく知っていたのですが。

興味のない棚でもふらっと見に行くのは大事ですね。

うしおの意見

うしおさんに聞いたら「三年経ったしそろそろヒントが出たのでは」と言っていました。

著者はフリーランスのカメラマン。マタギ(猟師)の取材をよくされています。

内容紹介

P172の「ナビの策略」では私の体験とほぼ同じようなことが書いてあります。
著者は泊まる予定のホテルの情報をプリントしたものを忘れてしまい、名前も思い出せません。とりあえず市内の中心地に出れば道が分かるだろうと、目に付いた消防署をナビに入力します。

県道をまっすぐ行くはずなのに左折右折左折。田圃を過ぎ、寂しい集落を過ぎ、杉林に入り勾配はきつくなり、未舗装の林道はすれ違い困難なほど細くなりますした。
嫌な予感がしてUターン。県道に戻るとすぐに道が分かったそうです。
ホテルにたどり着き、あの道がどこへ向かう道だったのかを確認すると、標高700メートルほどの山の頂上だったそうです。

夜中に山の頂上に行くなんて、考えただけでもちびりそうです。

お化けいないよ派

山の住人の中には、不思議なことにも全部説明がつくと言い切る現実主義者もいます。
山の怪異では、誰もいないのに人の声が聞こえる話が多いのですが、「移動販売やお知らせの放送が山の下からいろんな所を伝わって、すぐそばで何か言っているように聞こえるだけ」(P120)。
と一応は説明してくれます。

ベテランのマタギが迷う話もよくあります。
集落で捜索隊を編成することもあり、皆に迷惑をかけてしまいます。
「そん時に狐にやられたって言えば誰もそれ以上は何も言えねべ? 都合の悪いことは全部狐のせいよ」(P47)。
なるほど山で生活していないと出てこない発想ですね。

その他まとめ

狐は生臭もの(魚)と油揚げが好き
天ぷらなど揚げ物も盗られる。
狐をいじめない。
狸は音を出すだけ
生のニンニクを一つ胸ポケットに入れておく
雪山で遭難したら寝るな
吹雪の中の呼び声は人間ではない
お経を唱えたり、たばこで一服して落ち着く
幼い子供が山中で行方不明になると、子供の足では不可能なくらい奥に入り込んだり、大岩の上で発見されたりする。
慣れた道なのに大岩が塞いでる(ぬりかべ?)ときは深呼吸などで落ち着くと消える。
濃霧の日にリュックを捕まれたら振り向かない、大声を出さない。静かに少し待つと必ず去っていく。
見慣れない道やきれいな池ができていたら行かない。
きのこなど好物に惑わされるな。
テントに泊まると何かが出るが、車中泊は何も出ない。