真光やめたら幸せになりました

真光やめるほどじゃないけど、ちょっと疲れたな。そんなときは一息つきましょう。無理にやめなくてもいいんですよ。

ニセのうしおはラーメンの替え玉を頼まない

怒りの口論

仕事で山場を終えた頃のことです。
残業続きで精神的にもひどく疲れていました。

うしおさんが私との約束を忘れていることを思い出して口論になりました。
無視されたと思って寂しくなったのです。睡眠不足もあって激しい怒りが止まりません。

育ちが違えば考え方も違います。
何故そうなったのかという理由は本人も意識しておらず、深く掘り下げてみないと分からないことがあります。

理由を聞いても納得がいかず、うしおさんを責めてしまいました。
「言いたくないけど止められない」と言いました。

そして山が呼ぶ

暗い中に石造りの鳥居が目に浮かびました。
「○○神社に連れて行く」と言ってやろうと思いつきました。

(やばい、呼ばれている)
とやっと正気に戻りました。

その神社は看板が落ちたまま放置されています。地図には載っているものの、事実上の廃神社でしょう。
うしおさんが何度か呼ばれたことがあり、危険だから一人では近くを通らないようにしているところです。
(何故か私と一緒なら大丈夫なのです)
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そんなところに連れて行ったら死ぬより悪いことになるのは目に見えています。
いくらケンカしたとはいえ、そんな言葉を思いつく時点で異常です。

自宅から近いせいか、仲違いするとうしおさんを吸い込もうとするのかもしれません。
近いと言っても何キロか離れているのですが、それだけ強いんでしょう。

山にも性格がある

うしおさんによると、山にも個体差があるそうです。
うしおさんの目が痛くなった山は、祀られていないのが原因なので、きちんとお祀りすれば機嫌が直るそうです。
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今回の神社は、「山自体が悪くて悪意がある」と言っていました。

ちなみに夫婦天狗を見かけた某山は、大量に寺があって「いかにも霊場」という感じがあるんですが、「祀られまくってるので山の機嫌がよく、逆に安全」と言っていました。
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戦没者を祀る護国神社なども穏やかですよ。人間が神様や亡くなった方をお祀りするのには意味があるんですね。
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山に吸い込まれるとどうなるの?

「あの廃神社に行ったら、うしおさんは死んでしまうの?」
「いや、死ぬことはない」
「魂が抜けたり、廃人になったり、性格が変わったりするの?」
「違ううしおが帰ってくる」

「えっ? どういうこと?」
「平行世界から、ちょっとだけ違う別のうしおが戻ってくる。ほとんど同じだから、別人と気がつくのにしばらくかかる」
「何それ怖い」

「別ものと言うか、アップデートというか、ちょっと説明がうまくできない。
パラレルワールドみたいなやつは、がんばっても何も見えない。実際には何がどうなるかのかまったく分からない」
「別のうしおさんはどんな感じなの?」
「例えば、ラーメンが嫌いでうどんが好きなうしお」
うしおさんはかなりのラーメン好きで、必ず替え玉を頼みます。

「tenさんが『替え玉頼まないの? ラーメン好きだったでしょ』って聞いたら、『前から嫌いだったよ』って答えると思う」
「怖いよー怖いよー」
これは死んでしまった方がましなのか、そうじゃないのかよく分かりません。

「その別世界のうしおさんは、そこの世界の私と暮らしてるの? 同じ思い出があるの?」
「思い出も多分ちょっとだけ違ってる。記憶が食い違ったり、覚えてなかったりするかも」
「怖いよー怖いよー」

この話、完全にスチールボールランじゃないですかー。背景がドドドするじゃないですか。
余談ですけど荒木飛呂彦先生って勘が鋭いですよね。

怖くて眠れませんでした。

愛はうしおを救う

私が怯えるのでうしおさんがなだめました。
「tenさんの愛が山から俺を守ってくれてるから二人でいれば大丈夫だよ」
 そう言えば、今日は喧嘩をしていたのでハグをしていませんでした。

愛の切れ目に山が来る。

「どうして? 私は何もしていないよ」
「悪いものだから、好きとか愛とか、そういう優しい気持ちは苦手なの。
最初の山の事件も、あれが冷め切った夫婦だったらそのまま吸い込まれたかもね。だからtenさんはいつも通りでいいよ」
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私がうしおさんのことを好きでいてくれたらそれだけで十分だ、と言ってくれます。

私は変顔したりギャグを言ったり、うしおさんと笑って生きています。
そうすることで部屋の空気がふんわり明るくなります。
「笑う角には福来る」というやつです。

真光に対して怒って攻撃しても、実はあんまり効果がありません。

お祓いというと敷居が高く感じますが、明るく楽しく生きると悪いものがよりつきにくくなります。

笑うこと、楽しむこと、愛すること。
好きなことをしましょう。ささやかなことでいいんです。

おれは真光をやめるぞ! ジョジョー!!

しばらく外出自粛も続きそうですし、ジョジョの奇妙な冒険を読んでみてはいかがでしょうか?
原作の漫画はたくさん出ていますが、面白いので次々と読み進めたくなるはずです。読み老けているうちにアニメも見たくなり、あっという間に月日は過ぎ、自然と道場からも足が遠のき、真光から心も離れていくに違いありません。

イチオシは5部の黄金の風(イタリア編)。アニメ版はできがよいです。過去のシリーズ知らなくても、5部から見て大丈夫ですよ。

TVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」ダイジェストPV
www.netflix.com
マンガを読んだときは若かったので分かりませんでしたが、プロシュート兄貴はちゃんと後輩を指導して育てているからいい上司です。

少しずつ明るい道を選択することで、真光を捨てていける。
私はそう思います。