真光やめたら幸せになりました

真光やめるほどじゃないけど、ちょっと疲れたな。そんなときは一息つきましょう。無理にやめなくてもいいんですよ。

弓神事と平常心

弓矢で五穀豊穣

先日お参りした神社で弓神事が行われました。
五穀豊穣を祈願したり、農作物のできを占ったりするそうです。

弓道自体は特に関心はなかったのですが、お祭りですから見てきました。
意外にも人は多く、隙間からのぞくのがやっとです。

着物に袴姿の老若男女。男性は左肩を出し、女性はたすき掛けをして準備。
神様の前で演武するだけあって、大会などで結構な成績を収めてる方々です。

一意専心に狙いを定める姿は美しいものです。
最初は若い方が的を射り、当たるたびに歓声と拍手があがります。

心の乱れ

最後から2番目の中年男性は2回連続で外してしまいました。
見に来ていた子供たちは退屈してしまったようで、不満を言い始めました。近い距離なのでご本人にも聞こえていたはずです。

アナウンスで間をつないだり、周りの人が心配して声をかけたりしていました。
うしおさんは「ああやって気を遣われると逆に惨めになる」と言っていました。

精神が乱れてしまったのか、その後も矢が当たることはありませんでした。

最後から2番目ですので、本来なら彼はかなりの腕前のはず。
それでも、ああなってしまう。
心が乱れるとは恐ろしいものです。

か弱そうなおばあちゃん

最後は小柄でかなりご高齢のおばあさんでした。
「こんな弱そうなおばあちゃんがしんがり?」
と思いきや鋭い殺気をたぎらせていました。試合中の伊調馨みたいな感じですね。

こんな乱れた雰囲気の中、相当やりづらいはずなのに、彼女の心にはさざ波一つありません。
紛うことなき武人。迷いのない姿でした。

桁外れのスピードで放たれた矢は、ズドーンと的を射ました。
まるで特殊効果バリバリの映画でも見ているようです。この迫力は実際に見ないと分からないでしょう。
あんな豪傑のおばあちゃんを見たのは初めてです。

彼女は打ち割られた的を見て喜ぶそぶりもなく、拍手に満たされた中、何事もなかったように礼をして去って行きました。*1

あのおばあちゃんの心の強さを見習いたいものです。

*1:武道は詳しくないのですが、剣道などは試合に勝っても喜んではいけないと聞いた事があります。