真光やめたら幸せになりました

真光やめるほどじゃないけど、ちょっと疲れたな。そんなときは一息つきましょう。無理にやめなくてもいいんですよ。

【書籍】神社本庁とは何かー「安倍政権の黒幕」と呼ばれて

神社本庁は安倍政権を操っている?

神社本庁とは何かー「安倍政権の黒幕」と呼ばれて

神社本庁とは何かー「安倍政権の黒幕」と呼ばれて

  • 作者:小川 寛大
  • 発売日: 2018/12/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
日本会議黒幕論のついでに、秘密結社のように思われつつある神社本庁についての本です。
著者の著者の小川 寛大氏は季刊「宗教問題」編集長を務める宗教ジャーナリスト。
宗教問題 24:宗教界からの#MeToo

宗教問題 24:宗教界からの#MeToo

  • 発売日: 2018/11/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
神社本庁は実際にはどんな業務を担っているのか、神社本庁と各神社はどのような関係なのか、などの説明がわかりやすく書かれています。

神主はくわん主(食わん主)

公開されたデータを元に、神道界は儲からないどころかワープアであり、他の新宗教や仏教ですら安泰とは遠い状況だそうです。
神社本庁は組織としてのまとまりもなく、当然何かを操るような力はありません。

神仏習合の実態

さて、中盤の神道史は、神社検定弐級に合格したおかげで内容がよく理解できました。
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神仏習合とは

神道が仏教に取り込まれた姿」(P66)

という下りはなかなか衝撃的で、「本地垂迹ほんじすいじゃく*1」の捉え方が変わりました。
その反発が幕末の国学の興りにつながり、神仏判然令が過激な廃仏毀釈に変貌していったんだなあ、とまた理解が深まりました。

知られざる国家神道の実態

よく批判の対象となる国家神道も、江戸時代の時点で組織力も金もなく「伊藤博文ら明治政府のリーダーは、神道の価値をあまり認めていなかった」(P81)とばっさり。

これは単なる非難や悪口の本ではありません。
神社本庁は本業に取り組め」(P189)という批判には神道への愛情を感じました。

陰謀論は売れる


みんな、つまんない真実より面白い嘘がほしいんですよ。
だからカルトはなくなりません。
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*1:仏様こそが神道の神様の本当の姿という説。詳しくは unlearn-mahikari.hateblo.jp