「襴」って何?
神社検定壱級の合格通知が届いた後に、
「そういえば
と思い出して図書館に行きました。
有職装束大全
「有職装束大全」という大きな図鑑がありました。
- 作者: 八條忠基
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2018/06/15
- メディア: 大型本
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有職装束とは「朝廷や公家社会、武家の儀式などで用いられてきた衣装」だそうです。
古代の日本の装束が大きな写真やイラストで細かく解説されていました。
腰の下あたりの四角い布が襴ということが分かりました。
神社検定壱級(祭祀編)を受ける前に読んでいたら良かったですね。
unlearn-mahikari.hateblo.jp
著者である八條忠基氏は
www.kariginu.jp
*1
「有職装束大全」は念入りに出典が記載され、「初心者から研究者まで」と評価されています。
余談ですが、出典がない書籍は主張の根拠が存在しないので、信憑性がありません。
学者が書いた一般向け書籍などでは、参考図書・論文の一覧だけで何十ページもあることも珍しくありません。
しかし著者が載せたくとも普通の読者は出典リストなど読まないし、紙幅の無駄ということで掲載出来ない場合もあるようです。
突然バズって重版出来
togetter.com
Robinさんという方が、Twitterで有職装束大全を創作者の資料としておすすめしたところ、2万8000以上リツイート。
税別6,800円との高価格にも関わらず重版と相成りました。
拙著『有職装束大全』を、ある方がツイートして下さった御蔭様で大拡散、重版が決定いたしました。御礼を申し上げるためにツイッター登録いたしました。
— 八條忠基 (@EeoduLzbYVjTprk) September 25, 2019
いつ火の粉が上がるとも分からないSNS界隈に舞い降りる上品な日本語。
美しい言葉は人の心をまろやかにさせてくれますね。
あんまり真光の悪口ばっかり言うのもよくないぞと思いを改めるのでありました。
即位の礼で第三刷へ
togetter.com
即位の礼の際は丁寧に装束の解説をなさっていました。
これも好評で、消費税増税に負けずに第三刷と快挙です。
- 作者: 八條忠基
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2018/06/15
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ニッチな高額商品でも売れるときは売れるものなのですね。
*1:この公式サイトは書籍並みの情報量に素材提供と盛りだくさん。 古くからインターネットをされているだけあって、あふれ出るジオシティーズのホムペ臭、ポストペットなどインターネット老人会的に見ても楽しめます。