幽世(かくりょ)という言葉があります。
真光でもたまに出る言葉ですね。霊界と幽界と現世? 三つ世界があるという設定でしたかね。あまり覚えていないのですよ。
この幽世という言葉の元ネタをご紹介します。
何のことはない、日本神話が引用元です。古事記と日本書紀に載っている出雲大社のご祭神である大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)は国作りを完成させた後、天照大御神に国を譲り、幽世という見えない世界を治められます。
古事記(神話のおへそ)*1では「片隅の国」日本書紀*2第九段本文では「遠い隅の地」その一書第二では「神事(かみのこと)を治める」「幽事(かくれたること。幽れた神事)」という言い回しです。
神事と幽事は同じ意味で目に見えない神々の世界や、現世に対する幽世は霊魂の世界とも解釈されているそうです。
ちなみに大国主神は国を譲る条件として天日隅宮(あめのひすみのや)という宮殿を造営してもらいます。これが出雲大社です。
私が忘れたのか真光が説明していないのかは分かりませんが、幽世とは本来このような意味なのです。
*1: 神社検定 公式テキスト2 神話のおへそ 神社検定公式テキスト (扶桑社BOOKS)
*2: