真光やめたら幸せになりました

真光やめるほどじゃないけど、ちょっと疲れたな。そんなときは一息つきましょう。無理にやめなくてもいいんですよ。

謎の白い粉

真光は神社が嫌い

神社やお寺に行こうとすると強く邪魔が入るときがあります。
その翌日は磐座(いわくら)のある山に行く予定でした。磐座というのは神様がよりつく岩石の依代(よりしろ)のことです*1

その夜にご朱印帳をバッグに入れるつもりでしたが、「入れるのを忘れるかもしれないから」と朝の内に入れておきました。

ホームセンターで買い物を済ませ、私の急な思いつきで神社に寄りました。
このときにおみくじを引き、なにについて聞いたのかは忘れましたが「なんかふんわりしたお返事だなあ」と思ってのを覚えています。神社検定の勉強中でしたが勉学の欄は「自己への甘えを捨てよ」と大変厳しいお言葉が書いてありました。短いだけにマイルドな表現になりません。

縁起の悪い何か

夕方、食事に出かけました。
久しぶりに飲食店の立ち並ぶ通りにを歩き、思考力が落ちていたのか無駄に動き回って疲れてしまいました。
普段なら車が入ってこないところに不審な県外ナンバーの車がどんどん進入してきてどこかに吸い込まれていきました。道が分からないのか切り返してまた出て行く車もありました。
ある車は後部座席に大量の衣類が積まれていて、異様でした。ぐしゃぐしゃっと詰め込まれて、清潔感はなく他人の古着のようです。
なんだかとてもまがまがしくて、悪いものを見てしまった感じがしました。運転している男性はうつろな目をしていました。

おそらく破産者が長期休暇を使って逃げてきたのでしょう。マンガで得た知識ですが、金貸しは「連休前には注意しろ」と教えられるそうです。

ともあれおいしいごはんを食べて落ち着きました。お店の方もよい人でした。

あやしい白い粉

悪いものを見てうしおさんも弱っていたのか買い物するときにお釣りをぶちまけてしまいましたが、店員さんは感じよく応対してくれました。
駐車場に戻ると車の前方が少しすれて白い粉がついていました。見た感じでは何か柔らかいものに当たったようで、わずかに塗装がはげていました。なんとも言えない嫌ぁ~な感じがします。

昼間にホームセンターに行ったので、誰かが石灰の袋でもぶつけたのかもしれません。この白い粉から何か悪意を感じるのです。その石灰は何に使うのかな? といろいろ考えてしまいました。
うしおさんは車を洗うかどうか決めかねていましたが、私は「嫌な感じがするならした方がいい」と断言しました。こういうときは直感に従う方がよいのです。

車がきれいになると祓われた感じで気持ちよくなりました。
白い粉を触ったのが気持ち悪いので、家に帰ってから清め塩をして流し、念のためにすぐにお風呂の用意をして、清め塩を体にまぶして流しました。
清らか清らか。

うしおさんとさきほどのできごとをひとしきり語り合いました。
うしおさんは昼間にホームセンターで買った家具の組立をしていて、よろけた表紙に神棚にぶつかってしまい、お神札(ふだ)が横に傾いたのを不吉に感じたそうです。
私はそのとき勉強のために日本書紀を読み上げていました。うしおさんはかなりの音を立てたようですが、夢中だった私はまったく気づきませんでした。
うしおさんによると「神話を読み上げることで祓っていたのではないか」とのことです。

今日ひいたおみくじを見てみると「清め祈って祓う」と書いてありました。ほとんど予言です。何故早い内からご朱印帳をバッグに入れておいたのか。どうして急に氏神様に参拝しようと思い立ったのか。洗車するべきだと直感に従ったのか。

真光の罠

そして明日はうしおさんの車で長距離運転をします。洗車もせずに不吉な汚れをつけたまま、サンデードライバーだらけの道路を長距離運転すればどうなっていたことやら。

いつも先回りでお守りいただいておりますので私たちは無事です。

明日は見るからにすごそうな神の山に行くので、真光が邪魔をしにきたのでしょう。こんなに抵抗されるとは逆に期待ができます。

さすがにうしおさんもぐったりしていました。しばらく「怖いなあ、気持ち悪いなあ」と二人で言い合っていましたが、こうやって思い悩むのもまた真光の嫌がらせです。

なかなかのできごとでしたので混乱しましたが、うしおさんの言うとおり記録だけつけて考えるのは先送りにしました。

今時の天気予報はかなり正確ですよね。
雨は降らない予報だったのにざあっと降りました通り雨は祓われたものが雨になったように思えました。

*1:

神社検定公式テキスト1『神社のいろは』

神社検定公式テキスト1『神社のいろは』